おネギねぎねぎ

土付きネギ”ってご存知?

 

僕はスーパーでアルバイトをしてるけど、冬のこの時期はネギが売れる。飛ぶように。

 

レジに運ばれてくるネギを

ピッ、ピッってやりながら

(白菜と一緒か。お鍋に入るんかなあ。。。)

(お豆腐とひき肉と一緒だから麻婆かなあ)

(ネギと電池て!異色のコラボ!絢香コブクロか!)

なんて考えてるけど、最近“土付きネギ”っていうのが入荷するんよね。

ネーミングのまんまなんだけど、土付き。ほんとに。え?土付いてるやん?ってくらい。こんなにネーミング通りの物ある?って思ったけどよく考えたら阪神藤川球児もそうやったな。「球児」って名前でサッカー部だったら孫の代まで弄られてたろうなあ。喜べ孫。じいちゃんは火の玉ストレートや。

 

そんな土付きネギ、普通の「土付いてないネギ」に比べてちょっとだけ高い。

だったら僕は綺麗な方買うけど。僕は。土洗うの面倒だし。

でも何故か土付きの方がめちゃめちゃ売れルンです。

(写ルンですのシステムで言いました。

適度なお茶目さはモテます。)

 

「何が良くてわざわざ高い土付きの方を買うんですかねぇ(笑)」

 

僕がなんとなく呟くのを聞いたうちのバイト先のムードメーカー的存在、パートのMさん(わんぱく熟女)が間髪なく言い放つ。

 

「土じゃね??土が欲しいんじゃね??」

 

んなアホな。甲子園球児じゃあるまいし。負けた甲子園球児じゃあるまいし。そもそもネギに付いとる土にそれほどの思い入れがねえし。あと年齢に見合ってないその週刊少年ジャンプの主人公の口調もやめて。

めちゃめちゃな理論でもわんぱくさと強引なトーク術で丸めこもうとしてくるあたり、正直怖い。韓国で会った海苔の押し売りの人思い出すし。あれトラウマなんよ。。

 

Mさんの雰囲気を喩えるなら「体育のサッカー」で、みんながボールに群れてお互いのスネをシバキ合いながらゴールを目指す、あのカオスな感じ。ハーフタイムにみんなで考えた作戦なんて後半開始のホイッスルと同時に頭から消えてみんなでアホみたいにボール追いかけるあの感じ。嫌いじゃないけど(笑)

 

 そんなこと考えてたら常連のボンバーマン(歩く時絶対直角に曲がるから)が

 

「香り。」

 

いや文で喋れ、とは思ったけど、なるほど。意外とシンプルな理由だけど、付加価値ってやつですな。でも個人的には土の香りはいらんな。多分良さも分からんし。ピカソの絵みたいな。

 

さて、

RADWIMPS長渕剛、どっちが好きですか?

 

ネギで例えると、RADWIMPSって土付いてないと思うんよね。すごく綺麗に洗われてて、白くて繊細なイメージ。

 

逆に長渕はゴリゴリの土付きよね。

もはやネギ付きの土みたいな。

「男葱」

みたいな曲出してもなんの違和感もない。

トンボ、乾杯、男葱

うん、違和感ない。

ライブで絶対歌うし。

なんならアンコールでもう一回歌うし、男葱。

サビはみんなで肩組んで。

長距離トラックの運ちゃんは、愛車のトラックの荷台の部分に男葱の歌詞をいれるやろうし。

男葱Tシャツは即完売するやろうし。

男葱。ええやん。夢あって。

 

土付きネギ、今度買ってみようかな。。