あっちいけよ、コロナ

いつの日からか 土曜日と日曜日は悪者になっていて 人で賑わう街の姿や 観光地で食べるソフトクリームの味を 思い出せなくなってきている 非日常なはずのこんな毎日が 少しずつ日常になりつつあるのが 寂しくて、少し怖い 「コロナが収まったら会おう」 なんて…

ことあるごとに花を贈ってきた

あなたの彼氏になって今日で3年 彼氏って響きは3年経ってもずっと恥ずかしいけど それでも隣に居たいから 2人の節目節目のタイミングで 花を贈ってきた 3年も一緒に居ると だんだん「好きそう」な花もわかってきて 選んでる時点で喜んでる顔が想像できたりする…

普段歩かない道で

実家の近くを歩いていると 道端に咲く花を見つけた マムっぽい白と黄色の小さな花が 100本近くまとまって、花束のように咲いていた あとから調べたらノースポールというらしい ふと歩いたその場所に 咲いていた小さな花 アスファルトから生えていたその花が …

共に戦っている仲間

社会人になって、自己紹介をする機会が増えた。 自分という人間を相手に簡潔に伝えるにはどうすればいいかなあなんて考えながら喋っている。 意外と中身は関係なくて、話し方や動作にその人の人柄は出ると思っていて、どうやら僕は落ち着いている印象を与え…

少し強くなったのかな?

2020年の振り返り。 世界ではコロナが流行ったり、たくさんの著名人が亡くなったりしたけれど、そんなことは関係なく、自分の周りで起こったり自分が感じたことを書こう。 就活を終えることが出来た。 第一志望には派手に落ちてしまったけれど、結果的にはよ…

小さな傷

冷たい風が吹いて 手は冷たいというよりも 痛いと感じるようになり 家に着くとお湯で手を洗う 血が沸騰するように 指先へ流れていくのがわかる ジクッという尖った刺激が 左手人差し指第二関節を襲い ああ、また指切ってたんだと 今さら気付く 所詮そんなも…

十数枚の服を捨てて

季節が変わるたびに 洋服たんすを掻き回しては ああ、こんな服あったなあと感心している気がする。 もう着ないのであれば 捨てればいい服たちが いくつもの季節を越えてきた。 この度、十数枚の服たちを 資源ごみとして捨てた。 中には 東京で買った思い出の…

また会ったな、東京。

2月20日夜11時、東京に向け車で岡山を出発。 今は新幹線で東京までは3時間半。 元々狭い日本は、交通の発達によりどんどん狭くなっている気がする。 休憩を挟みながらの11時間、東京って遠いなあと思うのは、車で向かう時くらいだ。 東京を離れて早1年、僕は…

ありがとう

1月4日、午前5時5分、祖母が旅立った。 訃報を受け、寝ぼけ眼をこすりながら、病院へと向かう。まだ外は暗く、何もなければ寝ていた時間。色んなことを思った。 僕が生まれた時、祖父はもう居なくて、それでも祖母は僕のことをたくさんたくさん可愛がってく…

反省と抱負

テレビの左上の23:59をこんなに見つめるのも大晦日ぐらいだななんて思っていると、表示は0:00に変わった。 新しい年だ。 この歳になると、さほどワクワクもしないし、大声で騒ぐこともない。家族にあけましておめでとうと伝え、自室に帰る。 毎年毎年、状況…

早起きの理由

カレンダーがどんどん薄くなって、吐く息が白くなって、水道の水がいつもより冷たくなって、冬が来たんだなと感じる今日この頃。 クローゼットの奥に眠っていたニットやマフラーたちは、やっと自分たちの出番がきたことを喜んでいるようにも見えた。 朝は寒…

扇風機に捧ぐ

そういえば書いてなかったな。 なんて書出しで始めるけれど、ずっとずっと文章を書いていないことが気掛かりではあった。 10月もあと数日。 あたりを我が物顔で吹き抜けていた金木犀の香りもそろそろ冬支度に入ったのか、さほど気にならなくなった。 ああ秋…

人生の分岐点

かなりの回り道をしている人生だと思う。 就職も周りより遅いし、孤独に感じることも多々ある。 ただ、2018年という年は僕にとって大きな一年になると思う。 孤独と劣等感と戦いながらも、やりたいことを全うした一年だった。 書くことの楽しさに出会い、美…

僕を支配しているもの

生きていく上で自分の行動を左右しているものは、意外と一つの大きな観念であったりする。 観念、それはテーマとでも言おうか、それに基づいて自分は行動をしているような気がする。 己の欲せざる所、人に施すことなかれ これは孔子の有名な言葉である。 自…

流れる、こぼれる、溢れる、にじむ 涙は色んなあらわれ方をする。 僕は今まで、人前で涙を流すことを極力避けてきた。 恥ずかしいし、自分には涙が似合わないと思っていたから。 どうしようもなく悔しかったり、どうしようもなく嬉しかったり、そんな時に今…

父にもらった大切なもの

「大きな木には大きな根がある」 小学校のソフトボールチームを卒部する際に、記念品として父兄から贈られたボールには父の字で大きくそう書かれていた。 当時の僕はこの言葉の意味をあまり考えなかった。ただ、記念品をもらったということで満たされていたの…

きれいなシャツを心に纏え

5月28日月曜日、昨日の話だ。 二週間後に迫る試験に向け、テキストの内容を頭に叩き込んでいた。 集中力が長持ちする方ではない。 「よし」と呟き、お勉強タイムに勝手に終止符を打った。 72分。 短い。驚異の集中力。 以前東京から岡山に帰る際に新幹線で勉…

東京の月は逃げる

今日もお疲れさん。 月は僕に語りかけた。 午後11時30分、一日が終わりかけるその時刻。僕はバイトを終え、なんとなく空を見上げた。 西の低い位置にいた弓張り月は、白でもなく黄色でもない、山吹色とでも言おうか、そんな色であった。 綺麗、、、 乙女か!…

あなたのもとに生まれて

23年前の春、僕は産声をあげた。 正午を過ぎてからやっとお腹から出てきた僕。 今でも僕が昼過ぎまで寝てたら時々母は 「まああんたは生まれる時も昼過ぎるまでなかなか出てこなかったからね。」 なんて冗談を言う。 生まれて23年、色んな母を見てきた。 きっ…

僕は元気です。

この記事で僕の人生は少し変わるかもしれません。 今まであまり人に言ってこなかった話を今日はしてみようと思います。 一型糖尿病という病気をご存知でしょうか。 1型糖尿病 - Wikipedia ほとんどの方が知らないと思うのでwikipediaではありますがリンクを…

鯉のぼり

5月5日。こどもの日。 国民の祝日の中でもかなりの認知度を持つであろうこの日。 ひっそりとGWの中にたたずむこの祝日について、あなたは考えたことがあるだろうか。 祝日法2条によれば、 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかること がこの祝日の趣旨…

古本屋のススメ

最近になって僕は、古本屋に足を運ぶようになった。 今までの僕はなんとなく、古本屋のことを「本が雑に扱われているちょっと汚い本屋」いわば本の墓場のような場所だと思っていた。 思っていた、とは言ったが、別に全然そんな店も普通に存在する。 何億年放…

ほそくたなびくけむり

ないものねだり、とでも言おうか。 夏になったら冬が恋しくなり、冬になったら夏が恋しくなったりするものだ。 恋しくなる、と表現したが、何も気温のことだけを言っているのではない。 日本には四季があり、それぞれの季節に趣がある。 皆さんはどんな時に…

春の朝

思えば修学旅行、宿泊研修、そんなイベントの最終日の朝、僕はいつもみんなより早く目が覚め、まだ夢の中にいる友の寝顔を見ながら楽しかった数日間を振り返っていたような気がする。 「はあ、今日帰るのか、楽しかったなあ」 いつもは教室を支配するようなけ…

校長先生からの挨拶です

えー、みなさんが静かになるまで860万5682年と11ヶ月、16日と13時間26分22秒掛かりました。 この長い間、私は待ちました。 気の遠くなるような長い時間です。 みなさんが静かになるまで、私はひたすら待ち続けました。 色んなことがありました。 無意味な戦…

桜の花を巻き上げる暖かい風が、春の訪れを告げる。桜の花の匂いは出会いの匂いであると同時に、別れの匂いだ。 この匂いを嗅ぐと様々な出会いと別れの思い出が心の中を駆け巡り、少し切なくなる。 春は色んなシーンで花について考えさせられる。桜もそうだ…

お料理

みなさんはお料理しますか? 僕は四年前、上京してから少しずつ料理をするようになった。 幸いなことに僕の舌は肥えていない。 「美味しい」と「すごく美味しい」しか感じない僕の舌は実に哀れで、実に優秀だ。 というのも、貧乏学生にとっては馬鹿舌は非常に大…

突然の別れ

アイツはどこだ。 アイツってドイツやねん。読者のそんな声が聞こえる。 アイツとはイヤホンのイヤーピースのことだ。 耳を密閉し、ノイズをシャットアウトするあのゴムの部分のことだ。 アイツは優秀だ。 街ゆく人の声、街の巨大モニターから流れる知らない…

チンパンジーは冒険をしない

チンパンジーは冒険をしない。 人間に最も近いDNAをもつチンパンジーも冒険はしない。 冒険は人間だけがする極めて特殊な行動である。 最近読んだ記事の中にこんな一節があり、僕は驚いた。 と、同時に冒険をしたくなった。 冒険といってもそんな大それたこ…

或る龍との出会い

占いって信じますか? 僕は夢占いだけは信じています。 よく朝のニュース番組の最後にやってるような星座占いや血液型占いは信じていません。だって一位でも昼前にはそんなこと忘れてるじゃないですかみんな。 仮に夜まで覚えてたとしてもそれって他に感動す…